明るい下町、ナポリ。

しみじみと古いゴシック調の建物が並ぶ。そしてその合間にいくつかの洗濯物がなびく。昼間は住宅街にミニトラックごとやって来て、色とりどりの野菜を安く売り出す農家。そして、発祥でもあるピザ・レストランが軒下を並べる。ナポリは本当に下町だ。もともとそれを知らなくても、しみじみ「下町だぁ。」と思ってしまうほど雰囲気が分かりやすくある。イタリアは北に行くほど物価が高いと言うが、なるほどまだ南に位置するこの街はまだまだ物価が安い。

改めて言うようだけど、私はガイドブックを持っていない。いつもまず始めにツーリスト・インフォメーションに出向き、地図をGETするのだけど今回は駅に着いたのが遅かったため、駅構内にあるインフォメーションは閉じていた。
全く何もないというのは不安だ。だけど、宿情報だけはPDAに入っているし、ネットでYHAもあらかじめ調べておいた。私鉄に乗り、不安な心を引きずったまま宿に向かった。不安の内容は様々だ。見つからなかったらどうしよう、値段が高くなっていたらどうしよう・・・etc。乗った私鉄は全く旅人らしき人は乗っていないし、ローカルの中のローカル列車。風景も田舎の方へ向かう一方だし、車両はグラフィックだらけで「ここはニューヨークか?」と思ってしまうような薄暗い雰囲気だ。

そんな風に歩いた夜の翌朝というのは、前日には全く見ることのできなかった温かい街のリアルな風景が目に飛び込んでくる。
バーリと同様、人はフレンドリーで親切だし、何とも味がある。歴史の深さというのはこんなにも現在の風格に影響があるんだなって思う。当たり前に古い建物が並んでいて、狭い路地は絵になってる。人は全く観光ずれしていないし、100%の人があっけらか~んとしている。ん~好きだなこの雰囲気・・・。

さて、ナポリはピザの発祥の地だ。ここまで来て節約とばかり言っていられないので、適当な店で食べてみた。旨い!ちょっと油っぽいような気もするが、味がしっかりしていて本場っていう気がちゃんとする。しかもでかい。3ユーロなのに日本で言うところのミディアムサイズが出て来た。おもしろかったのが、近くで食べていたイタリアンママがピザの中心からフォークとナイフで食べ始めたことだ。これが本当の食べ方なんだろうか?確かに多い量なら端の固い部分はなるべく食べたくないし、フォークとナイフで小さく食べれば手も汚さずにすむ。なるほど美味しいところは最初に食べちゃうのね。さすがラテン系。

ナポリから少し行ったところに「青い洞窟」というのがある。もちろん情報のない私は知らなかったのだけど、行った人に言わせるとそれは本当に青い洞窟で(そのままだね)おもしろいらしい。私は手に入れたほんのわずかな情報を元に観光しようと試みたけど、あいにく、いろいろとエントランス代が高かったため断念した。インドで見られるような、男女の絡み合いの図ばかりを芸術にしちゃった博物館があった。おもしろそうなのだけど、それも15ユーロするらしいと聞いたので断念した。
結局、観光はしてない。
ナポリはそもそも「コレ」という見所はないようだ。おもしろいのはやっぱり街散策だと思う。ナポリはゴミゴミしているし、汚い部分もあるけどそれはそれで情緒があっておもしろい。イタリアは芸術性が高いけど、そればかりじゃなくてこういう下町もあるし、ざっくばらんな雰囲気もある。イタリア語でばーーっと話しかけられるのも楽しいじゃないか。
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by mayupura | 2006-06-01 22:58 | ヨーロッパ

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