ひとりでいることとふたりでいることと。

ひとり旅になったのが5月の始め。もう一カ月が経過した。その間、いろんなことがあり、いろんなことを感じた。寂しかったり、イヤになったり、嬉しかったり、面倒だなって思ったり・・・。

ひとりでいる時の自分は基本的に旅していても、いなくても同じだと思う。今こうして私独自のスタイルで旅をしている訳だけど、以前ひとりでいた時(例えば東京で一人暮らしをしていた3年間)のスタイルとほとんど変わっていないと思う。決めたら行動に移さないといられないこと、焦るとメチャクチャになること、実は感傷的なこと、人付き合いが下手なことなど。自分の性格や判断の行く先はそんなに変わらない。タカといた時は彼に助けられて、それらが上手く隠されていた。(たぶん)。そう、私の本質はちゃんと裏で存在してた。
逆にふたりで過ごした旅の経過は、本来の「私スタイル」とは異なる。ふたり揃って一人前じゃぁないけど、旅の失敗がほとんどなく、本当に困ることなんて滅多になかった。寂しいという気持ちもふたりでいるから滅多に感じなかった。だけど、ふたりでいるのは楽しいしイージーなのだけど、良いことばかりじゃなかったみたいだ。

だから満たされなかったのかもしれない。旅をしながらも実は旅はしていなかった。もちろん、旅の志向や動機なんて人それぞれマチマチだけど、私は「心の旅」が旅の目的だったように思う。「心の旅」なんてとても陳腐な言葉だけどね。
自分が決めたルート、旅の流れ、誰と話して付き合って、いつ別れるか・・・旅中にたくさんの選択があるわけだけど、自分勝手ながら一人でそれを決めたかったし、隠されてしまった本質を再び出してみたいと思った。旅人なんてそもそも皆、わがままなのだ。

失敗して悔やむ気持ちも、嬉しくありがたい出会いも、怠惰な気持ちも全部己の責任。

「間」が今はいっぱいある。長い移動をしている時、ホテルでひとりでいる時、次の目的地までの待ち時間。それはとっても長い。今までこんなに「間」を感じた時があっただろうか?そんな「間」をふたりの時間から探し出しても見つからない。ひとりの「間」は寂しさを生むし、かつ自分がよく見える。忙しかったり誰かと喋っていたりすると感じにくいけど、ひとりで感じる「間」はおもしろい。普段自分がどれだけ「間」を埋めようと必死になって生きているのが分かるの。旅は人生とイコールだね。

旅の目的と言うか、テーマみたいなものを決めたいと思う。
旅をして行く中で、その国、人、なんでもちゃんとじっくり見たいと思う。観察したい。時間はたっぷりあるのだから、ゆっくり見つめて中もみえるぐらいじっと見つめたい。観光のためだけに来ているわけじゃないし、楽するために日本を避けて来ているわけじゃない。旅自体に意味なんてないのだから、自分自身で感じて考えて作り出さないといけないなぁと思う。
私が帰国したら、周りはきっと「旅で何が変わった?」と聞くに違いない。けど正直、何も変わらないと思う。って言ったら「ただの堕落者だね。」って言われそうだけど、たぶんそうじゃないかなって思う。変わるのは国数だけだったりして(笑)。結局は何を見てどれだけ吸収するのか?なのかもしれないけど、旅を繰り返せば返すほど自分の本質が目立ってくるだけでは?と思う今日この頃・・・。

さてこの先、どんな風に思い考えて行くんだろう・・・。
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by mayupura | 2006-06-02 23:42 | 旅で思ふ。

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