北のヴェニスと呼ばれるロシアの街。

ロシアに入る時はロシア・ルーブルを持っておくといい。レートは悪かったけど、地下鉄に乗る時や宿代を払う時に楽だった。同じようにロシア入りしていたウッチーはルーブルを持っていなかったために、バックパックを背負ったまま長~いネフスキー通りを歩く羽目になっていたらしい。朝早くには両替屋も空いていないし、ユーロでの両替はレートが悪い。
ATMがほとんどない、と聞いていた。なのにすっごいいっぱいある。地下鉄構内にはもちろん、至る場所で見つかる。シティバンクもたくさんあり、今までかつてないぐらい方々にある。ロシアもここ最近で変化したんだろうなぁ。

バスを降り立つと、すぐ警察が目に入った。ロシアの警官は悪いイメージばかりが先立つ。外人と分かるとパスポートの提示を求め、運悪ければ賄賂を払わなければならない時もあると言う。そんな噂をたくさん聞いていたのでそれを避けるべく入った建物はちょうど地下鉄の駅だった。ロシアの地下鉄はすごく深い。3階分くらいはあるだろうか。速いエスカレーターに乗り込むとどこまでも深い地下へと運ばれる。
ああ、私はロシアにやって来たんだ。最初は感慨いっぱいだった。昔は社会主義の大帝国のロシア。イメージはあっても実際にやって来ないと本当のことは分からない。それがただ知りたくてここにやって来たのかもしれない。そんな興奮と好奇心を秘め、バックパッカーが目指すオールドタウンホステルを目指した。

サンクト・ペテルブルグの街・・・。
なんでもかんでも馬鹿でかい。建物は大きく、道は広く長い。人口も多く人であふれてる。とは言ってもヨーロッパからやって来た身としては近いものを感じられずにいられない。建物はヨーロッパのものより威嚇的であるものの、似たり寄ったりのところがある。特に観光地へ行ってしまえば境目は薄くなる。ただやっぱり人の雰囲気や格好は変わる。ヨーロピアンのように露出度高くお洒落をしている女の子はいるけど、だいたいにおいては質素。古びたTシャツ、ビニール袋をバッグ代わりにする人。基本的には人に干渉しない。それは第一印象で感じた。
それでもロシアの発展度合い、うん、と言うより世界各国と調和してきているロシアを感じた。便利なのだ。ツーリストインフォメーションがあり、そこでは地図がもらえる。町中には英語が標記された看板が置かれ、店では行列が並ぶことなく欲しいものは何でもすぐ手に入る。ドルキャッシュなんてなくても買い物はできるし、高級デパートでは現地人も気軽に買い物をしてる。さすがに(例えば)30年前のロシアと比べたら比較にならないぐらいに発展しているんだろう。かなりの現代化ぶりを感じさせられた。不便であり旅するのに苦労するロシア。そんな国は今では存在しない。どこの国も世界に合わせ、似たり寄ったりの形に形成されていくんだろう。ちょっと寂しい。不便なのは確かに面倒だけど、旅している側としてはそんな厳しい時代もあったロシアの本当の姿を見てみたかった。あとせめて10年も早く来ていたらまた違っていたのかもしれないけど。

警察は至る場所にいる。自衛艦、鉄道警察、交通警察などなどいっぱい。最初は避けて歩いていたものの、数日後には一切気にならなくなった。呼び止められるなんてありえないのだ。女の人は基本的に大丈夫らしいのだけど、宿が一緒だった数人の日本人男性は1度もそんなことがなかったらしい。
バルト三国あたりからめっきり日本人女性の姿を目にしなくなった。この辺から同じルートを行く日本人何人かと一緒になったけど全員男性だ。タイミングもあるかもしれないけど、ロシアは女の子が特別に行こうとする場所ではないんだろうか。ロシアはバレエやオペラ、買い物、観光と女の子でも充分楽しめると思うんだけど、なんでみんな来ないんだろう?リスクが大きいと思っているのかな・・・。

観光は川の向こう側にある砦やゴージャスな教会、そして有名なエルミタージュ美術館を見た。砦はイマイチであったけど教会はおもしろかった。イサク聖堂は世界でも3番目ぐらいの規模を誇る。金を贅沢に使い、華やかな造り。建築は40年の長い年月をかけて行われたらしい。人の汗と涙の結晶とメッセージがたくさん込められているんだろう。
エルミタージュはとにかくでかい!ゆっくりひとつひとつ見ていれば1日じゃ終わらない大きさなのだけど、特別な知識を持たない私は4時間で終了。それでもノンストップでいろんな世界に触れたため大変疲れた(笑)。3階は現代美術が展示されていて、私はどちらかというとそちらが好きなのでそちらは堪能できた。好きなモネの絵の前では特にゆっくり見た。私はフラッシュなしで写真を撮っていたのだけど、隣にきたおっさんがフラッシュ付きまくりで撮影していたので、どうも耐えられなくなった私は思わず「No,Flash!」と生意気にも注意してしまった。撮影自体が禁止されているところで撮っている私は人のことが言えない立場ではあるんだけど、フラッシュだけは良くないと思う。私は美術館などではいつもフラッシュだけは絶対つけない。油絵がフラッシュで劣化することは常識だ。好きな作家の絵の前でフラッシュをたかれることぐらい腹立つことはない。でもな、ヨーロッパやロシアでは美術館や博物館で写真を撮るのは常識ぐらいになってしまってる。秩序なんてありやしないのだ。そこで私は思う。みんなが違反で撮りまくり、さらに注意する係員もいないぐらいなら最初からフラッシュ撮影のみ禁止にすればいい。みんな撮っても家で鑑賞するだけなのだ。だったら作品を痛めないためにもフラッシュだけ厳重に禁止すればいい。
2階はヨーロッパ各地の絵、ロシア宮殿の展示がある。ヨーロッパの絵ではオランダが印象的だった。躍動感が強く、リアル。ロシア宮殿はある意味すごく、他のどんな教会を見ているより古き良き時代のロシア建築内を見ることができると思う。悪く言うと成り金趣味、良く言うとゴージャスで華やか、美しい。ロシアはどんなにすごい国だったんだろうと想像力が働くのだ。

滞在4日目、ロシアは?
おもしろい。ヨーロッパの後に来てしまったため幾分感動が薄い部分もあるけど、やっぱり大帝国ロシアの軌跡を感じる。ワンブロック歩くにもすごく時間がかかり、英語はほとんど通じない。建物はでかく、ロシアの威厳を感じられずにいられない。
意外にも人は親切だ。道を聞けば普通に笑顔で教えてくれるし、外国人だからっての冷たい反応はない。列車チケット購入は1時間も要してしまったけど、窓口のおばちゃんはいい人だった。ロシア語を話せない私達に付き合ってくれた。一度は逆切れであっちへ行けと言われたものの、ちゃんと話せば笑顔でちゃんと対処してくれる。ロシアはいい人が多い、冷たくてもすれていないのだ。
それはヨーロッパから来ると感じる。ヨーロッパの宿はヨーロピアン社会みたいのが成り立っていて、若い旅人が早口の英語で話し、酒を飲み語り合う。ここにいるヨーロピアンはどちらかと言うと年配の人が多く、ロシアという異国にいるだけあっておとなしくしてる。宿で会う人も親切で話しやすい。ここにいると私はとってもホッとする。決してヨーロッパが嫌いなわけじゃないけど、人の温かさに触れると宿の居心地が全く変わってくるのだ。

特にここ、サンクト・ペテルブルグの印象はいい。一度はつまらないと思ってしまったけど、長くいればいるほどここが好きになっていくんじゃないかと思う・・・。

な、なんと普通に熊をペットとしているではないか。

■info
・インターネット 30P/1時間 日本語が読めた。
・見所は閉館が夕方6時のところが多い。入場は5時までというのが多いのでなるべく早めに出掛けるのをオススメする。ロシアはでかく、迷うのだ!
・ツーリスト・インフォメーションでは無料の地図がもらえ、さらに親切にいろいろなことを教えてもらえる。
・電車チケット購入はカザン聖堂近くの専門店でできる。窓口は英語不可だけど、インフォメーションは英語が可。代理店へ行くと手数料が別途かかる。
・バレエ、オペラのチケットは街の中にある店で買える。小さい店は100%英語不可だけど、筆談でやれば簡単。私は150Pと300Pで買った。一番安い3階席だけど、一番前を取れば充分良く見える。かなりオススメ。外国人料金はなかった。
・お馴染み、エルミタージュの入場料は学生証提示で無料になる。
・地下鉄は1回12P。複数回数券は多少安くなる。

[PR]

by mayupura | 2006-07-13 00:40 | ヨーロッパ

<< 白夜。 白鳥の湖 >>