キリマンジャロに挑戦!

アフリカの最高峰、キリマンジャロに登った!!

日程は4泊5日のマラング・ルート。
ガイド、サブガイド、ポーター3人(コック含む)とM君の計7人。
気になる値段は740ドル。6日間、もしくはマチャメ・ルートだと100ドルアップする。
M君は自分の荷物をポーターに頼まずに自分で運んだ。割り引いて660ドル。
まぁ、安い値段だ。
ナイロビのプライムタイムでは850ドル、装備込みだと920ドルと言われていたので
まあ、私の値段もそんな悪くはないだろう。
この中にはもちろん3食、お茶、宿(ハット)、移動代、入園料を含む。
あとは交渉次第だが、私の場合はバスタブ、エアコン、テレビ付きのホテル1泊、ナイロビ行きのバスを出してもらえた。
バスタブで登山の時どころではないたくさんの旅の垢を洗い流し(笑)、エアコンで涼み、テレビでは「冬のソナタ」をなぜか観ることができた。リラックスできたのは言うまでもない。

1、2日目はジャングルの中を歩くハイキングのようなもの。
美しい緑の中を静かに歩くのはやっぱり気持ちがいい。
屋久島へ行ったことがあるというM君とも意見が合った。
「このコケの世界、屋久島を思い出しますねぇ。」

ガイドはレミー。以前も何度か日本人を担当したことがあり、うるさすぎず、静か過ぎずでガイドとしてはちょうどいい。
歳も40歳でキリマンジャロの経験は200回ほどもあるという、ベテランだ。
彼は前半の登りのスピードがすっごい遅い。が、頂上に近づくと人を追い越すほどのスピードに変わる。でもこれが高山病を防ぐ方法であるのか?未だにそれは分からない。でも高山病になりにくかったのは確かだ。
スワヒリ語でのんびりは「ポレポレ」。ガイドやらポーターやらはみんな口々にそうささやく。関係ないけどマレー語では「ポランポラン」だ。言葉は意味の雰囲気をかもし出している。

3日目のほとんどは雨だった。視界はほぼゼロに近い。
疲労もたまりつつあるし、高山病の前兆みたいな「ぼんやりした」気分でもある。
3日目のハットに着くともうそこは真冬の世界。持っている衣服全部を着なくちゃ寒いし、寝袋に入ってもすぐには温かくならない。外にあるトイレに行くのもつらい。
ここのハットでの就寝時間は夕方5~6時。翌日というか、今夜には頂上に向けて出発となる。起床は11:30。標高が高いため寝れないし、寝たとしてもすごく浅い眠り。だけど頭は冴えてる。これから頂上を登ることを考えると、どこかワクワクした気持ちがあるからだろうか。

1日目がちょうど満月だっただけに、月が大きく明るく大地を照らしてくれるのでライトを点ける必要性はあまりない。ガイドなんてライトは持たないし、高山病予防となるドリンキングウォーターさえ持たない。まったく手ぶらであり、「すごーい」と思った。
さすがに寒い。ずっと歩き続けていれば多少温まってくるけど、休憩をしてしまうとブルブルと震えだしてしまう。呼吸も荒い。深呼吸するように心がけるのだけど、そればかりやり続けると逆に疲れてしまうし肺が痛くなってくるような気もしてくる。
休憩はしたい、でもするとつらい。
ここの登りは今までに比べると急であり、本格的に登山をしているような感じだ。頭痛はしないけど、常に頭がぼーっとしている。つらいので他のことを考えようと思うのだけどうまくいかない。気がつくと、「つらい、つらい。寒い。」それしか考えていなかった。

M君はすっかり高山病になってしまったようだ。頭痛、吐き気、二日酔いのような感覚。私は前もって「ダイアモックス」という高山病に効く薬を飲んでいたのでまだ良かった。南十字星を教えたり、オリオン座が沈む瞬間を見たりしている私を見てM君は「すごい。余裕があるんですねー。」と言っていた。チベットで同等の高さに登ったことがある私はまだ免疫が残っているんだろうか??

朝5:30にギルマンズポイント(5690m)に到着。この頃には空が白み始めていて明るい。朝日もそのすぐ後に顔を出した。オレンジ色のきれいな日の出だった。
そこからサミットであるウフル・ピークを目指す。この一帯はもう雪が積もっている。歩いていなければ風が当たって寒く、間違えれば凍傷になりかねないし、寝てしまえば死んでしまう可能性だってあるだろう。
前半までは久しぶりに見た雪にはしゃぎ、周りの景色を楽しむ余裕があった。けど後半になると頭痛と疲れに悩まされ、休憩を要求しなければ歩けないほどになっていた。そして頑張ること約2時間、サミットに到着~!!
さっきまではあんなに凹んでた私も座って休むことさえせずに回りを歩き回った。モシの町が見え、畑などの下の大地が見え、アルーシャにあるメルー山が見え、アイスが何年も固まったようなでっかい氷柱群が見え、クレーターが見える。
やった、やった、やったのだ!2/3しか登頂できないといわれるキリマンジャロに登れたのだ。サミットは非現実的であり、天国にいるかのような気分だ。登るまではくじけそうになったけど、がんばった甲斐があった。そのつらさがあっただけに感動が大きい。チベットのカイラス山に登ったときと気持ちがリンクした。顔から感動と笑みが溢れ出、涙が自然と頬を伝う。言葉が出ない。しばらくあとでレミーに
「すっごくきれい。すっごいいい。」
それが精一杯だった。

帰りは行きよりもひどかったかもしれない。
考えてみると前日の夕方に食べた以来、ちゃんとしたものを口にしていないし、睡眠も充分じゃない。疲れも相当たまっている。膝が笑い、頭には霧がたちこめていて倒れてもおかしくないような状況で下りる。レミーと私は腕を組んで、お互いをかばいあうような感じで走るように転がるようにして山を下りる。道は悪いし、何度も何度も転びそうになりながらも1時間ほどでハットに戻ってきた。
戻ると全身が汗でビショビショ。最初から風邪気味だったけど、やばい。熱がある。着替えてベッドに横になった。が、1時間ほど寝たところで、出発の知らせを聞く。今夜はここに泊まるのではなく、2日目のホロンボ・ハットに戻らなければならないのだ。絶対ムリ!歩けない!と思っていたけど、寝る前に飲んだ鎮痛剤が多少効いたのか、ま、下りる元気はなくはなかった。
下に下りると気分は楽になった。偏頭痛かなっとも思ったけどやっぱり高山病だったんだろう。

5日目はもう下るのみ。私は下りはあまり得意ではないけど、足にマメを作りながらも精一杯みんなに追いつくように頑張った。マレーシアのキナバル山の時と同様、足の親指ふたつが死んでしまった。痛い。

この5日間でいろんなことが起きた。
銀歯が取れた。風邪を引いた。2日目の時に身体にガスがたまってお腹が怖いぐらいに膨らみ、眠れないほど痛かった。(高山に来ると消化不良になりやすいよう。歩いていても卵ゲップのようなものが出るし、オナラは怖いぐらいにガスを出す。けど臭くないんだよ。笑。)これは日本人団体おじちゃんおばちゃんのガイドをしていた日本人ガイドのお勧めにより、整腸剤を飲むことによって解決した。

キリマンジャロ登山はアフリカの一番の感動であり、思い出になった。旅中に何度泣いたことだろう。ここまでの感動の涙はカイラス、日食と同レベルだ。アフリカどころではなく、旅中のベストラインキングに入る。本当に本当に登って良かった。。。。

最後に「ダイアモックス」について。これらは水分を取れば、排出してくれる効果があり、また呼吸循環をも良くしてくれる。顔や手がむくんでいれば身体の水分調整がうまくいっていない証拠で危険な兆候。また、アスピリンなどの薬は頭痛を抑えるけども、自覚症状がなくなることから危険だという。飲むよりも深呼吸して酸素を取り入れる努力をした方がいいらしい。
あとは自分で感じたことなのだが、なるべく休憩はしない(再び歩き出すときにつらい)、休憩よりは5秒とかでもいいので、一瞬立ち止まり呼吸を整えるだけでも次の一歩が変わってくる。なるべく下ばかりじゃなくて景色や空を見る、気分転換になる。深呼吸はいいが、過激につらい呼吸たとえば、「はぁー、はぁー」と口で言うようにして歩いていると余計に疲れが出る。子供のときに習ったマラソンのコツ、「すーすーはーはー」みたいな呼吸を心がけると疲れにくい。


 

 

 

 

 

 

 


[PR]

by mayupura | 2006-12-10 21:06 | アフリカ

<< Tanzania(タンザニア) タンザニアの文句を言おう。 >>