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最悪の席取り合戦、最悪のシート、最悪のマナー。

アラさんがやって来た。シリアで初めて会い、エジプトではダハブで部屋をシェアし、カイロまで一緒に移動した。女の子の友達はなかなかできないが、(そもそも女性ひとり旅率が低い)アラちゃんはとても仲良くなった子のひとりだ。その彼女がわざわざアフリカにやってきてくれた。そ、くれたのだ。彼女はヨーロッパに行くか、ダハブに戻るか悩んでいたようだが、ひとりで出てきた私を心配し、飛行機で飛んできたのだ~

一日だけアディスアベバを観光したあと、南部へと出発した。アラちゃんもエジプトへ戻る日が決まっていたし、私のアフリカ滞在も約2ヶ月と決めているのでやや急ぎの旅となる。
アディスアベバのバスターミナルについて某日本人旅行者から聞いたことは、
「バスターミナルは競馬場みたい」
とのこと。はあ?って感じだが、まさにそんな感じだった。
まず朝が早い。そして本数がごくわずか。だいたい一つの行き先につき一日に一本しかない。

4時に起床。4:30には宿を出てタクシーでBT(バスターミナル)へ向かう。さすがにまだ暗く、周りはいかにも治安が悪い。アディスは東アフリカの首都の中でも安全な方で、夜遅くなり過ぎなければ危険は少ない。が、早朝は人がほとんど歩いておらず危険。タクシーで来て正解だった。
BTはまだゲートの門が開いていなく、たくさんのビニールバッグ荷物、大き目のショルダーバッグをかかえた現地人でいっぱいだ。しばらくするとゲートのオープン。と共に人が走り出す!私らも負けじと走り出す!でもどこが乗り場なのかは分からない。もちろん現地人は把握しているし、なんせ走るのも速い。私らは二手に別れ、係員に聞き聞き目的地を探す。見つかった頃にはバスの周りに人がたむろしていた。うーーん、乗れるのか?
アラちゃんはとても強い子だ。言われればちゃんと言い返すし、押す。彼女が一緒じゃなかったら私は途中で断念していたかもしれない。彼女のお陰もあり、無事バスに乗ることができた。といっても普通の席ではない。私なんかは運転手の隣のエンジンの上の背もたれなしのシートだ。道は悪いから揺れて腰が痛くなるわ、寄りかかるところがないので疲れるわ、、、。

ところで、エチオピアのバスは”ゲロバス”として有名だ。
エチオピア人は車酔いをしやすい体質らしく、タイミングとか場とか読まずにいきなり「げろ~!」っと下にいきなり吐くらしい。どうやらゲロは汚いとみなされないようなのだ(笑) エチオピアでは車内で窓を開けない。どうやら開けると悪霊が入ってくるというジンクスがあるようなのだ。窓を開けない+酔いやすい。だからこそ吐く人が多いのだろう。そんな噂をたくさん聞いていたので、荷物は必ず下でなく上にあげていていたし覚悟はしていた。だけど運がいいのかゲロを吐く人を一度も見ることはなかった。良かった良かった。

もうひとつ変なエチオピアのジンクスがある。
助手席に座っていたアラちゃんのお話だ。移動中は普通寝るだろう。アラちゃんは当たり前のごとく目を閉じ、寝る体制にいた。
乗務員「寝ちゃ駄目だ!」
アラ「なんでよー?」
乗務員「助手席の人が寝ると運転手まで寝てしまうからだ!」
アラ「はああ??」
いい迷惑である。だけど郷に従わなければならぬ。目を閉じることさえ許されなかったアラちゃんはずっと起きて現地人としゃべっていた。たぶん内ではストレスをためて・・・。

考えてみるとエチオピアの移動は本当しんどい。バスは大型バスというのは見当たらないし、乗る人数もしくは乗りたい人数がバスの定員の2倍は軽くいるのだ。要領よくない人はそもそもバスに乗れないし、(乗れないと翌日以降に再び早起きして再チャレンジだ。)乗れたとしても狭い、きつい。道が悪いので揺れるし腰が痛くなる。下手するとシートにダニがいる・・・。朝は4~5時起きでめちゃ早い。
by mayupura | 2006-10-19 15:38 | アフリカ

せかい旅をした時の記録と河口湖にあるカフェとリラクゼーションサロンの話など日常を綴る。


by mayupura
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