少数民族とガイドと。

10/19
日が暮れる前にアルバミンチに到着。アディスアベバを出るとずっと田舎風景が続いたが、ここは他の村に比べたら数段都会だ。暗いがネオンも付き、人が多数出歩いている。女の人もどこか垢抜けた感じだ。
宿は連れ込み宿風。アラさんは爆睡して気が付かなかったようだけど、私は隣の部屋が「やっている」音が気になってしまった・・・。
この宿に決めた理由はひとつだ。宿のスタッフが、
「ここに泊まれば面倒なバス待ちがない。なぜならバスの運転手はここに泊まる。あなた方もここの宿から運転手と一緒に出発してバスの席のキープをできるよ」
と言ってきたからだ。怪しいなぁ?と思いつつも、一応信じてみたのだ。あくる朝、やはりそれは嘘だったことが発覚。朝出てしまう私らがスタッフに文句を言う暇がないのを分かっての嘘だろう。むかつく。アラちゃんは、
「二度とエチオピアンを信じない!」
と憤慨してた。
アラちゃんは気が短い。昨日の夜も1杯しか頼んでないビールが2杯来て揉めていた時も、私以上にスタッフに攻撃するアラちゃんに、
「アラちゃん、、、もういいよ。2杯でいいよ。」
と言ったもんだ。

10/20
すっごいトイレが汚い!そこはジンカの宿。
一応、日本人の常宿のようだが小汚い。部屋は暗く、虫の巣窟になっていそう。シートもしばらく替えていないだろう。部屋はサバイバルシートを敷いたり、防虫スプレーを撒いたり、汚い毛布は下に置いて使わないようにしたり”いつもの工夫”をするのでいいのだが、問題はトイレだ。
トイレは中国などで汚いものには慣れてきたつもりだ。中国より汚い、とは言わないけど、同レベルぐらいに汚い、臭い。中国同様、単に穴を掘って、便器らしきものを木で適当に組み合わせて作ったものだ。もちろん夜は電気がないので真っ暗だし、外の外れの方にあるので不気味だ。宿の女の子スタッフと同様、深夜する時は手前の庭でしておいた。はぁ、全く。
余談だが、エチオピアのトイレ事情もまた特殊。安宿、特に共同トイレは外にあることが多い。だからなのか、各部屋には小さなバケツがだいたい置かれている。そう、中でしていいんですよ~ってことなのだ。変な話だ。あとエチオピアは部屋にトイレはないのに、シャワーだけが部屋に付いていることが多い。ちなみに私はそこのシャワーでよくしてしまう(笑)。それにしてもエチオピアは変な国だ。

10/21
待ちに待ったジンカ・マーケットである。ムルシ族(下唇に大きな輪をはめこんでいる人たち)などの少数民族が見れるのだ。エチオピアは多民族国家だ。特に南部はいろんな系統の民族がそれぞれに生活をしている。内戦もあり出てきたくても出てこれない地域・民族もあるようだが、ジンカのような観光地には出稼ぎのような形で様々な民族がマーケットの曜日に合わせてやって来る。
アフリカは色とりどりだが、多種な民族が現れると一層華やかになる。野菜、衣類、雑貨を普通に売る人もいれば、写真を撮ってもらってお金を稼ごうとする民族など様々だ。
私らもせっかく来たのだから、とお金(といっても小額)を払って、ムルシ、皮をお洒落に着こなしたハマル族をカメラに収めた。
ジンカは「自称ガイド」が相当いる。町に着いてからもすぐにいろーんな輩がわらわらと付いてきた。だいたいにおいては無視してどうにかなったのだけど、宿にいるスタッフはそういうわけにはいかない。お金はいらないから、と私らに付いて来たのは、一応宿のスタッフである15歳ぐらいの男の子だ。大人顔負けに英語がうまいし、容量も良さそうな子だ。最初はうざいし、適当にあしらっていたのだけどそれをひるがえすようなことが起きた。



あるムルシ族の男がタダでいいから写真を撮れと言ってきた。ムルシの女性は口に輪をつけていて特徴的だけど、男性は特別な特徴がないので写真を撮ってもらう機会が少ないようなのだ。タダでいいと言うし、せっかくなので写真を一枚アラさん。すると、
「金払え!」
とさっきの笑顔は嘘かのような形相を見せた。はぁ、タダって言ったじゃないか?!そもそもこのムルシ族は背がめちゃ高い。しかも慣れぬ土地の黒人である。そんな人が怒ってきたらさすがの私らもびびる。一応反抗するものの、腰が引きがちになってしまう。すると、そのガイドの男の子が私らに代わって反抗してくれた。この子は英語が話せるだけでなく、このムルシ族の言葉も話せる。ムルシ族の奴はエチオピアの共通語さえほとんど話さないのだ。彼は将来ガイドの仕事に就くべく、いろんな少数民族の言葉を勉強しているらしいのだ。
そして、言葉が一切通じない私らに代わって彼と話してくれたのだ。でも彼は怒る一方で解決できなそうなので、ガイドの子は仕方なくお金を払ってやった。自払いである。
ごめん、、、
私らはガイドの子に彼があげただけのお金を返した。が、受け取ろうとしない。何分かねばるとようやく受け取ってくれたが。
どこまで現地人を信じたらいいか未だに分からない。いい子に見えたこのガイドの子も「信用させるための技」を起こしたのかもしれない。でももちろん彼を信じたいし、いい子だと思う。アジアを旅しているときはだいたいにおいて信じれた。あまり裏表がないからだ。でもアフリカの人は裏表が本当に存在する。とても容量がいいし、真実か否かが判断できない。これは人種差別の過去の暗い歴史が彼らをそうさせるのだろうか。とても寂しいことだ。

 
左:ムルシ族 右:ハマル族

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by mayupura | 2006-10-21 15:40 | アフリカ

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