ストック・カングリ トレッキング!6150m
2007年 07月 31日
ダラムサラでちょっと話をしたY君と偶然郵便局で会った。話すと、彼もちょうどストックカングリのツアーを探しているとのこと。でもまだ着いたばかりだし、膝も痛めてる。しかも、出発は明日。だけど私のちょっと強引のお勧めとお店のwelcomeを受けて彼は無理矢理に?翌日一緒に行く事になった。もうひとりのラトヴィア人のヘルと3人の客となった。
一日目も二日目も「え?もう着いたの?」って思う程度の道程だった。5、6時間程度だろうか。
荷物はもちろん動物の上だし、私は小さなリュックひとつなので全然楽勝だ。標高は4000m程度。マナリーからレーまでの移動では5000m以上の峠を越えてきているので高山病はもちろんパス。きれいで雄大な自然を楽しんだ。
2日目キャンプ場に到着してから、近くの山を三人で登った。でもここはベースキャンプなのでそれなりに標高が高く、息切れがする。結構はーはー言いながら、あーもうやめようと思ったりしながら頑張った結果はオーライ。きれいな景色が見れて素晴らしかった。
なぜ余計な登りをするかというと、ヘル(ラトヴィア人)いわく、「高山で眠れないのを防ぐため」とのこと。確かに夜はぐっすり眠ったが、私の体力的にはオーバーだったと後になっては思う。
am2時頃起床。もちろんダルイ。
暗闇の中を黙々と列になって歩いてく。
グッドタイミングなのか、(はっきりいつかは分からない)満月なのできれいだし、明るい。月がのぼると3人揃って写真を撮ったり、ゆっくり眺めていたりして楽しんだ。
そうそう、私はトレッキングシューズを持っていない。だから持参のスニーカーでここまで歩いてきた。途中から氷や雪があらわれ、私は雪山用のハードブーツに履き替える。すごく歩きにくい。だんだんと空が明るみはじめると同時に本格的に雪山に変わる。雪に反射する朝日に見惚れ、惚れ惚れしたあと、もっともっと上へと目指す。
途中までは良かった。だけど上までの距離が段々と長く感じられるようになる。疲れた、つらい。楽しみが苦痛に変わった。他の二人は先を行っているし、ガイドは高山病。。。
疲れた私にサブガイドが愛の手を。手をつなぎ、ほとんど頂上まで誘導されながら登った。エネルギーが足りてない、お腹が空いてる。でも食べたら吐きそう。高山病ではないけど、精神的にも体力的にもダメダメだった。
頂上!
キリマンジャロの時のような心から感動するようなことはなかった。さびしいことに。
ただただ私は疲れていた。
でもでも頂上はそれはそれは美しかった。
雲がすぐ近くにゆっくりと浮き、ストックやレーの町並みが見える。静寂と神秘の世界。
何度も言うようだけど、私は疲れすぎて感動にはいたれなかった。非常に非常に残念!!
4日目。下り。
私は下りは苦手な方で必ず人より遅れる。が、が、ポイントをおさえた。
頂上までの距離が疲れた逆行?もあるせいもあるのか、下りはエネルギーが高まって高まって走れるぐらいだった。下りが苦手な理由は恐怖にあったのだ。ごろごろ石や足の状態に不安を持っているから遅いのだ。身体にテンポと楽しみを付け加えれば身体は弾むように下ってく。と同時に景色がもっともっときれいに映えてくる。
はぁ。気持ちいい。
頂上では涙が出なかったけど、今回はくだりで涙が出た。
頂上とかのぼりとか下りとかじゃないんだなーって思った。
どこでもいつでも自分がいいと思った時が美しいんだ。ってそう思った。
違う展開でつづく・・・。
by mayupura
| 2007-07-31 18:20
| インド