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私たちに今できること。

突然ですが、みなさん今起きてるチベット暴動をどう思いますか?

私は旅中にチベットを訪れているし、インドのダラムサラも長く滞在してる。
インドのラダック・ザンスカール地方では同じチベット民族の住む土地も見た。
こんなに身近な存在なのに、何も感じないわけない。
私は暴動に賛成するわけにはいかないけど、仕方ないじゃないかと諦めることも出来ない。

半世紀もの間、チベット民族は漢民族により支配され、拒否されてきた。
そこには深い悲しみ、憎しみ、苛立ちがあるに違いない。
きっと私たちには理解できないほどの・・・。

このオリンピックという大きなチャンスを利用してでの反乱でしょう。
ただ、暴力に対する暴力は結局は堂々巡りでまた暴力に戻ってしまうでしょう。
怒りは怒りである以上は何も変わらない。
だけどこうする以外方法が分からない・・・そんなチベタンの気持ちも手に取るように分かる。

中国を訪ねた時のことだった。
同室のおじさんは漢民族だった。テレビを付けるとそこには戦時中、日本がどれだけ中国にひどい仕打ちをしたかを伝える番組が流れてた。そんな番組は日常茶飯事で毎日のように放送されてた。だけど、そのおじさんは何も言わず画面を見つめてるだけだった。ぎこちない雰囲気が流れた。だけど、おじさんはオレンジをくれたり、私たちにとても親切にしてくれた。
インドのラダック地方にいる時にチベタンの人と話をしていると、話題は中国についてになった。私が中国に批判的な様子を見せると、
「私は数人中国人の友達がいてね。とてもいい人なんだ。みんながみんなひどいわけじゃない。」
私は自分が恥ずかしいと思った。

政府がマスコミがおかしい、と正直思う。
日本が中国にしてきたことを棚においてチベットを応援するのはおかしいのも分かる。
日中関係を崩すことが、経済的・政治的にどれだけ悪影響を及ぼすことも分かる。
・・・私たちの多くは傍観者だ。
これを知ってましたか?以下、「SAVE TIBET NETWORK」より抜粋。
「中国政府は過剰な武力で鎮圧。これまでに少なくとも140名が死亡。1400名が逮捕・拘束されている他、行方不明者は数百名に達すると報告されています。また、多くの僧院は武装警察に抱囲され、2週間以上も水、食料が与えられず、すでに餓死者が出たと報道されました。数百名に及ぶラサの僧侶が他省の刑務所に送られたという報告もある他、4月2日には四川省の僧侶572名が逮捕されました。また、中国政府はデモに参加したチベット人に出頭を命じ、応じない場合は家族の命を保証しないと威嚇。」
テレビでは毎日のようにこのチベット問題について報道されていますが、チベットの暗い歴史や今起きてる悲しいことは私たちにきちんと伝わっているでしょうか?なんだか流れてるニュースは目の前で起きてることなど、浅いレベルででしか伝えきれてない気がしてます。知らない人は、
「暴力は悪い。チベット人は悪い。」
そう思ってもおかしくないでしょうか?

*署名運動

「私たちにできること、それはまず私たちのためにある
私たちの日本政府に願いを伝えることです」
http://www.tibetsupport.net/
(インターネット上による署名)

http://save-tibet.net/
(郵送による署名) ※4/30必着

傍観者からの脱却ですね。
私たちは反乱に協力するわけでも反対するわけでもなく、取れる行為があると思います。

*独断によるおすすめサイト


資源ウォーズの世界地図 チベット騒乱の背後に地下資源問題 青蔵鉄道の本当の意味


チベット騒乱1カ月で中国政府、再発阻止へ「アメとムチ」

I Love Tibet

超入門 チベット問題

また、以下が気になるところ・・・
「現在、カイラス山を通る自動車専用道路の建設を中華人民共和国政府は計画しているが、信者は「聖地が破壊される」と主張して中止を求める国際的な運動を展開している。」

やー、これは反対ですね。聖山の破壊です。最低です。

しかし、一筋の明るい光・・・
「胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は「中国は交渉の窓口を常に開いている」と語り、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世側と対話する姿勢を示した。」


アメリカのチベットに対する支援も、イラクに対する姿勢も。日本と中国の関係も。アメリカからの暗い過去を持つ日本も。まあ、いろいろありますよね、そりゃ。
けど、いつまでたっても権力を振りかざし、独占し、支配をしようとする限り平和はいつになってもやって来ない。
裏にあるのはいつだって恐れと怒り、お金への執着!

たった一票もたった一人の意識化も何の役にも立たないかもしれない。
でもそれでもいい。
いつまでも傍観者でいるわけにはいかない!
by mayupura | 2008-04-16 20:06 | 日本

せかい旅をした時の記録と河口湖にあるカフェとリラクゼーションサロンの話など日常を綴る。


by mayupura
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